令和6年7月25日からの大雨災害支援_ご報告1
令和6年7月25日からの大雨により大きな被害が出た秋田県と山形県に対し、風に立つライオン基金として行っている支援のご報告です。
まず、秋田県には、秋田県社会福祉協議会を通じて活動支援金120万円を寄付いたしました。
住家被害の件数や災害ボランティアセンターとしての活動日数、ボランティア活動件数などを考慮して、秋田県社協と由利本荘市災害ボランティアセンター、にかほ市災害ボランティアセンター、上小阿仁村災害ボランティアセンターの4箇所で活動に役立てるとご報告を受けました。
山形県につきましては、様々な関係者から情報を収集し、支援金や物資の提供よりもボランティアの人手が足りないということで、特に被害の大きい酒田市への学生ボランティアの派遣を決めました。
能登半島支援が8月末まで続いていたため、9月10日から13日の4日間、酒田市青沢地区、常善寺地区で主に泥かきやゴミの運搬などをお手伝いしました。
急な派遣になったため学生が思いの外集まらなかったので、事務局からも3人参加して作業をしてまいりました。
足元に開けた小さな穴から床下に潜り、溜まった泥水を汲み出す作業。狭い空間に最多で6人ほどが入り懸命に掻き出しますが、汲んでも汲んでも終わりが見えません。
2tトラックがあっという間に一杯になります。一軒のお宅で泥を掻き出すだけで何日もかかります。
こうした豪雨の災害では、やはり技術系の重機を扱える団体が頼りです。
能登半島支援でもずっと活動している一般社団法人OPEN JAPAN、技術系災害ボランティアネットワークDRT-JAPAN、災害救援レスキューアシストなどが、酒田市でも大活躍されていました。
風に立つライオン基金でも、能登半島地震の活動支援金を少額ながら助成させていただいておりますが、彼らのような「プロボノ」と呼ばれる専門知識や技術を持った団体は、無償で作業をし怪我をした時の保障などもない中で、日本全国の災害地で懸命に働いています。
能登半島支援ではずっとお世話になっていた災害NGO結も然りですが、彼らのようなプロボノは大変数が少なく、常に人手不足です。
従って、どこの災害現場に行っても必ず同じ顔と出会うことになります。
彼らは一様に次世代を担う若手が育っていないことにも苦悩しています。
助成金や寄付でどうにか賄っているという状況は、これだけ災害の多い国としてはいかがなものかと、いつも考えさせられます。
こうした支援の在り方について、当基金としてもアドボカシーを行っていかなければいけないと思います。
こちらは床上に溜まった泥。一部屋でこれだけの土が出てきました。
床下の泥出しが終わってから外壁の通気口の泥やゴミを綺麗にします。床下の通気が悪いと床材がすぐに湿気でダメになってしまうからです。地味ですが、重要な作業です。
OPEN JAPANの拠点に伺い、朝礼にも参加してきました。一緒に活動しているNPO団体の皆さんも集まって、一日のスケジュールや申し送り事項など確認してそれぞれの現場に向かいます。
追記
当基金が発足して間もない頃からお世話になっているBOND&JUSTICEの大土さんとも、酒田でお会いできました。
能登支援を続けながら酒田と行ったり来たりしているそうで、酒田ではボランティア団体への応援炊き出しをしてくださっていました。
今回、初めて炊き出しを食べさせていただきましたが、いつも栄養面にも気配りされながらとても美味しい、見た目にも綺麗なご飯でした。
併せてご報告させていただきます。