能登半島地震災害支援_ご報告13
令和6年能登半島地震では、過去の大震災に比べて水道の復旧が遅れています。
関係者の努力により改善されていますが、未だに断水が続いている地区も少なくありません。
輪島市門前町七浦(しつら)地区は長い間孤立していた場所で、今でも海岸線の街道は土砂で分断されたまま、内陸の門前町の中心部に続くメインの道も通れる状況になく、狭い旧道(それもあちこち崩落している危険な道)をどうにか通って、水の補給をしている状態でした。
トイレやお風呂、洗濯など量が多い生活用水を提供できないかと検討していたところ、折よく、高松市に本社を置く株式会社村上製作所が「アクアキューブ」という浄水機を製作していて、その社長さんから支援のお話をいただいたという連絡が四国支部から入りました。
そのことを災害NGO結さんに伝えたところ、輪島市と協議して現地の調査をしてくださり、この度「寄り道パーキング七浦」に設置することとなりました。
トラックに積んで香川県高松市から遠路運んでくださいました
写真右奥に川が流れていて、そこから水をポンプで汲み上げています
アクアキューブは川や池などからポンプで水を汲み上げ、ろ過して1時間に2000L(お風呂約10杯分)の浄水を作ることが可能。今回は汲み上げる川の水質検査ができないので飲料としては使いませんが、お風呂や洗濯、また食器を洗うくらいは十分に使えるレベルに浄化することが可能です。
今回は、「七浦里山里海の会直売所」から電力を調達していますが、ガソリンエンジン式発電機も搭載しているので、電気が来ていない場所や停電時でも運転することができるそうです。
災害NGO結さんのご手配で、氣志團さんの「マブダチ募金」によって贈られたシャワーブース2基も設置し、シャワーを使うこともできるようになりました。
蛇口を捻って水が出るということに、これほど感動するとは思いませんでした。
多くの皆さんの思いが繋がり、支援の輪が広がっています。
私たちも微力ながらその一助となるよう、引き続き頑張ってまいります。