緊急事態宣言が全面解除され、徐々に良い方向へ向かってきている中、いかがお過ごしでしょうか。
平素より、風に立つライオン基金へのご支援をいただき、誠にありがとうございます。
現在、特定非営利活動法人ジャパンハートさんと連携して、福祉の現場で不安と闘いながらも、大切な人の「笑顔」と「いのち」を護るために頑張る全ての福祉関係者の方々へ、ささやかでもぬくもりのある支援になればと、「ふんわりチャンポン大作戦」を試験的に進めています。
概要:感染管理対策の知識や技術を有する医療チームを福祉機関に対して派遣し、日頃の懸念や不安などに対する相談会を実施します。
終了後は、オンラインコミュニティに参加いただくことで、相談しきれなかった項目や新たに出てくる疑問などに対してアフターフォローを受けることができます。
目的:福祉現場へ知識・技術・安心を届け、福祉崩壊を防ぎ、多くの「いのち」を護ります。
背景:新型コロナウイルス感染症の影響に対して、福祉現場の脆弱性とハイリスク性が指摘されています。
また、様々なガイドラインや動画教材が存在していますが、「取捨選択の困難さ」「自施設に最適化された対策」「技術的・心理的側面」の課題があります。
プロジェクト名の由来:風に立つライオン基金設立者さだまさしの故郷の長崎名物「ちゃんぽん」のように、色々な医療団体・個人と連携するという想い、そして、「ふんわり」と相談してもらえればという想いが込められています。
支援先:
感染症対策の知識・ノウハウを必要とする全国の福祉施設など
実施内容:(訪問場所により変更)
①事前アンケートへの一問一答
②PPEの着脱、手指消毒の解説・実践
③現場視察(現在行っている対策の確認、簡単な評価・解説)
④オンライン会議によるヒアリング など
期待される効果:
①新型コロナウイルス感染症関連知識の深化
②3種の感染経路(接触・飛沫・飛沫核) 知識の深化
③手指衛生技術知識の深化
④PPE(個人防護具)の取り扱い技術知識の深化
⑤感染症疑い者に対する安全な介助知識の深化
⑥感染症対策ゾーニング知識の深化
⑦衛生環境づくり知識の深化
⑧その他日常業務における懸念・不安などの軽減
⑨オンラインコミュニティ参加によるアフターフォロー体制の構築
訪問実績: 11 施設
相談会実績:約 49 施設(オンライン相談会含む)
①5/7 奈良県奈良市(3施設)
・看護小規模多機能型居宅介護事業所バリエ
・障害者支援施設 VOICE
・古都の家学園前(グループホーム)
②5/14東京都世田谷区(1施設)
・SOMPOケアラヴィーレ世田谷船橋(介護付有料老人ホーム)
③5/21-22東京都町田市(6施設)
・DAYS BLG!(地域密着型通所介護)
・社会福祉法人福音会(軽費老人ホーム&特別養護老人ホーム)
・サロンひまわり(地域密着型通所介護)
・NPO法人町田ヒューマンネットワーク(訪問型障害者生活支援)
・社会福祉法人東京援護協会(障害者支援施設&特別養護老人ホーム&認知症対応型通所介護事業所)
・まちだ丘の上病院
④5/26 東京都内あきる野市(8施設合同)
・社会福祉法人白百合会 増戸ホーム(特別養護老人ホーム)
「職員もゴールが見えずに何が正しいのか迷いの中でした。でも、入居者を感染させたくない。拡大はさせない。どこまでやれば良いのか。その時、これでいいよとの言葉で、悩みが減りました。悩みが減ることで、最近の体の重さ、疲れのとれなさから解放されて、ゆっくり今日は寝れると言ってました。また、今後の相談もできるということが、とても安心で、ものも大事ですが、安心を届けてもらえることがとても大切だと実感しました。気持ちがスッとしたんだなと」
「『来ていただいてとても良かった』との報告がありました。考えていたこと(準備していたもの)の必要なもの不必要なものが分かったことや、今後も引き続き相談にも乗っていただける繋がりが持てたことが凄く安心に繋がったそうです」
「参加者の方から、施設に帰ってから早速『手指消毒のポスター』作成を始めたという報告が入ってきました。素晴らしいことと思います」
緊急事態宣言が解除されたとはいえ、今後も第二波・三波が起こると予想されている新型コロナウイルス感染症対策において、風に立つライオン基金も可能な限りのささやかな支援を継続してまいります。
Copyright © The Lion Standing Against the Wind Fund Foundation.
All rights reserved.