高校生
VOLUNTEER AWARD
2019 高校生ボランティア・アワード
大会サマリー

  • 7.29 [MON]
  • 30 [TUE]

はじめに

  • 今年も全国でボランティア活動を行っている高校生達が一堂に会する「高校生ボランティア・アワード2019」がやってきました。志を同じくする高校生達の集いには沢山の学びや希望があります。
    ささやかでも必死懸命に頑張る高校生。驚くほど力強く、アイデアに満ちた活動。社会的弱者の視線に立つという姿勢。ここに集うみんなが「誰かの役に立ちたい」という温かな志に満ちています。ボランタリー同士の共感が生まれ、時には切磋琢磨するきっかけになり、友情に変わります。
    この国の未来を良いものにするためには、彼らのような「志」が必要だという私たちの思いは、回を重ねるほど強くなります。そして高校生の明るく、強い活動に勇気を頂いて、大会を主催する我々『風に立つライオン基金』も、もっと大きく、もっと強くなりたいという思いを強くします。
    今年も出会えて幸せです。心を合わせてがんばりましょう。
  • 公益財団法人 風に立つライオン基金
    設立者・理事 さだまさし

DAY 1

開会式 & 発表大会

7.29 [MON]
4回目となった「高校生ボランティア・アワード2019」は、7月29日・30日の2日間、パシフィコ横浜・展示ホールAで開催されました。
134校のエントリーからブース発表校として100団体が選ばれ、96ブースに分かれて日頃の活動を発表しました。
昨年と同じく、受付を済ませた順に記念撮影を行い、その後、それぞれ発表の準備に取り掛かりました。
特別応援団の佐渡裕さん、新羅慎二さん、テツandトモのお二人、ももいろクローバーZの皆さん、司会の元文化放送・寺島尚正アナウンサーとフリーアナウンサーの小林麻耶さん、お笑い芸人の松尾鯉太郎さん、さだまさしが全校の生徒さんと記念撮影。準備を終えたところで、ステージで開会式が行われました。
「僕は毎年、皆さんとお目に掛かるたびに勇気をもらっています。去年の彼らがどんなふうに成長しているのか、初めて会う高校生たちとどんな話ができるのか。とっても楽しみです」
大会委員長のさだまさしからの挨拶のあと、今年も豪華な応援団の皆さんがステージに登場。高校生たちにメッセージを送りました。

参加校を代表して、地元の横浜清風高校がシウマイの話を交えながら二人でユニークは開会宣言をしました。その後、前年まで鹿児島実業高校の応援団長を務めていた松尾鯉太郎さんによるエールで開会式は終了。
発表ブースでは、各学校が日頃の活動の写真、図面や模型の展示、実演などによって来場者にプレゼンをしました。どのブースも様々な工夫を凝らして自分たちの発表を最大限アピールしようと活気に満ちていました。また、他校のブースをお互いに訪問しながら交流を深めたり、ボランティア活動をする高校生同士、大変有意義な時間となりました。発表の様子はTOKYO MXのテレビ視聴アプリ「エムキャス」で生配信されました。
大会委員長のさだまさし、応援団の新羅慎二さん、テツandトモさん、ももいろクローバーZの皆さん、国境なき医師団の加藤寛幸先生もブースを丹念に回って発表に耳を傾けていました。
1日目のブース発表終了後に、参加高校生限定のレセプションパーティを開催しました。全国各地から集った、様々な活動をしている学校同士、交流し親睦を深めてもらうためのプログラムです。
応援団の皆さんがパそれぞれフォーマンスで盛り上げてくださいました。ももいろクローバーZの皆さんによる「走れ!」で一気に盛り上がり、新羅慎二さんは湘南乃風の大ヒットナンバー「純恋歌」を身延山高校の手話コミュニケーション部とのコラボで披露。客席も一体となって手話で歌いました。テツandトモのお二人の「なんでだろう」に続き、最後はさだまさしによる「たくさんのしあわせ」を会場全員で歌い踊りました。
DAY 2

シンポジウム & 閉会式

7.30 [TUE]
2日目の午前中に、パネリストを迎えてシンポジウムが開かれました。テーマは「さまざまな命の現場で考えること」。
国境なき医師団日本会長・加藤寛幸先生、認定NPO法人ロシナンテスの川原尚行先生、新羅慎二さん、小林麻耶さん、そして様々なボランティア活動を継続している上智大学4年・仁平史織さん。
司会は寺島尚正アナウンサーと財団の評議員でもある諏訪中央病院名誉院長・鎌田實先生で、様々な意見交換がなされました。
「自分でニュースを探して、どんなことが起こっているのか、それを見てどれが正しいのか、自分で判断していく。そうすると次の一歩に繋がっていくんじゃないか」(加藤寛幸先生)
「乳癌を患って亡くなった妹の闘病の中で命と向き合いました。今、生きているということの意味を、私は妹から教えてもらいました」(小林麻耶さん)
「皆さんのやる気や情熱は命がある限り湧いてくる。そのエネルギーは人に伝わって、その人のエネルギーになる。音楽をやっていると、命のエネルギーは誰かを再生させることができるのだと感じます」(新羅慎二さん)
「馬鹿でも皆で手を繋いで『よし行くぞ!』っていけば何かできるかなと。そんな願いを込めてロシナンテスと名付けました」(川原尚行先生)
「いろいろな支援の仕方や流儀があると思うんですけど、鎌田流は相手の身になることをいつも心掛けています。」(鎌田實先生) 「大学生はすごく自由な時間が多いので、自分で気になった問題にアプローチしている団体に参加してみたり、海外に行ってボランティアするとか、いろんな課題に目を向けて活動していって欲しいと思います」(仁平史織さん)
一昨年、昨年と応援団からの特別賞を贈ってきましたが、今年は高校生の活動に関心を持たれた企業・団体が増えたことで、さらに多くの特別賞を贈ることができました。日本航空、全日本空輸様からモデルプレーン、その他の学校にはクリスタルトロフィーが贈呈されました。副賞として、電動アシスト付自転車やiPad、活動支援金を贈られた学校もありました。
「風に立つライオン基金の活動の一つに、ボランティアの後方支援があります。高校生たちにこのバトンを受け取って欲しい。このイベントが続いて、この国が10年後に、少し形を変えていくかもしれないということを期待しています。来年、また元気で帰って来てくれることを祈っています」(さだまさし談)
過去のボランティア・アワード VOLUNTEER AWARD 2016-2023