高校生の頃の自分を思うとき、実は心も体も、最も大きく変化し、成長した時期であったことに気づきます。幼かった自分が現実的な「人生」という途方も無い大河のほとりに立った瞬間だったかも知れません。人生にとって最も大切なそんな時期に、既にボランティアと向かい合っているあなたを僕は尊敬します。
毀誉褒貶を憂えるあまり、何も出来なかった過去の自分を憶えています。しかし誰かの小さな行動が世の中を正しく、明るく、大きく変えるきっかけになることをもう僕たちは知っています。
「元気」と「勇気」は使わなければどんどん減ってしまうけれども、使えば使うほどどんどん増えてゆく。それが「元気」と「勇気」です。善いと思うこと、正しいと思うことは「元気」と「勇気」を増やしながら、胸を張って進んで行きましょう。
「高校生ボランティアアワード2018」で出会えたことを誇りに思います。
そしてあなたに大きな感謝を捧げます。
高校生
VOLUNTEER AWARD
2018
高校生ボランティア・アワード
大会サマリー
- 8.21 [TUE]
- 22 [WED]
はじめに
DAY 1
開会式 & 発表大会
8.21 [THU]
今年で3回目を迎えた「高校生ボランティア・アワード2018」は東京国際フォーラム・ホールEで、8月21日・22日の2日間にわたり、開催されました。
過去最大145校のエントリーの中から87校(86団体)がブース発表校として選ばれ(ブース数82)、日頃の活動を発表しました。
会場のスペースの問題で昨年よりブースの数を減らさざるを得ませんでしたが、逆に発表大会の熱量は高くなったように感じました。
受付を終えた高校生たちは入場すると、表彰状を受け取ってすぐに大会委員長のさだまさし、応援団の若旦那さん、テツandトモのお二人、ももいろクローバーZの皆さん、司会進行の寺岡のぞみさんと一緒に記念撮影。その後、各ブースに分かれて発表の準備に入りました。この日のためにそれぞれ趣向を凝らした展示物などを飾り付けていきました。
過去最大145校のエントリーの中から87校(86団体)がブース発表校として選ばれ(ブース数82)、日頃の活動を発表しました。
会場のスペースの問題で昨年よりブースの数を減らさざるを得ませんでしたが、逆に発表大会の熱量は高くなったように感じました。
受付を終えた高校生たちは入場すると、表彰状を受け取ってすぐに大会委員長のさだまさし、応援団の若旦那さん、テツandトモのお二人、ももいろクローバーZの皆さん、司会進行の寺岡のぞみさんと一緒に記念撮影。その後、各ブースに分かれて発表の準備に入りました。この日のためにそれぞれ趣向を凝らした展示物などを飾り付けていきました。
昨年は1日目の発表大会の終わりに『5時に夢中!』の生放送が会場で行われましたが、今年もできるだけ多くの方に高校生たちの発表を見ていただきたいという思いから、同じTOKYO MXとのコラボ企画で、『ひるキュン』の生放送が開会式前に行われました。番組ファンの方々が数百人お越しになられたので、会場は最初から活気に溢れていました。
また、準備が終わった各ブースの模様を番組内でも中継してくださったので、会場に来られなかった方々にも、テレビを通じて高校生たちの活動を知っていただけたのではないかと思います。
また、準備が終わった各ブースの模様を番組内でも中継してくださったので、会場に来られなかった方々にも、テレビを通じて高校生たちの活動を知っていただけたのではないかと思います。
生放送終了後、午後1時からはいよいよ開会式。大会委員長のさだまさしから、
「皆さんの活動は日本全体を変えるだけの力を持っています。自信を持って活動して仲間を増やしていってください」
と激励の言葉が述べられました。その後、参加校を代表して北海道函館水産高等学校の開会宣言により、発表大会がスタートしました。
「皆さんの活動は日本全体を変えるだけの力を持っています。自信を持って活動して仲間を増やしていってください」
と激励の言葉が述べられました。その後、参加校を代表して北海道函館水産高等学校の開会宣言により、発表大会がスタートしました。
各ブースでは、日頃の活動がわかる写真や図面、実物などを展示、あるいは実演によって来場者にプレゼンをしました。どのブースも様々な工夫を凝らして自分たちの発表を最大限アピールしようと活気に満ちていました。また、他校のブースをお互いに訪問しながら交流を深める様子も見え、大変有意義な大会になったと思います。
大会委員長のさだまさしは元より、応援団の若旦那さん、テツandトモさん、ももいろクローバーZの皆さん、国境なき医師団の加藤寛幸先生、菅村洋治先生もブースを丹念に回って発表に耳を傾けていました。
大会委員長のさだまさしは元より、応援団の若旦那さん、テツandトモさん、ももいろクローバーZの皆さん、国境なき医師団の加藤寛幸先生、菅村洋治先生もブースを丹念に回って発表に耳を傾けていました。
発表の様子は二日間ともYouTubeの公式チャンネルで生配信をし、会場に来られない方々にも高校生たちの活動を知っていただく機会を作ることができました。
DAY 2
シンポジウム & 閉会式
8.22 [WED]
2日目はシンポジウムからスタートです。
国境なき医師団日本の医師で外科医の菅村洋治さん、特定非営利法人 東北関東大震災支援隊本部 BOND&JUSTICE代表理事の大土雅宏さん、認定NPO法人フリー・ザ・チルドレン・ジャパン代表の中島早苗さん、そしてアルピニストの野口健さんの4名がパネリストとして登場。司会は公益財団法人 風に立つライオン基金の評議員の鎌田實と、寺岡のぞみさんが務めました。
さらに、平成30年7月豪雨で大きな被害を受けた岡山県総社市から、SNSでボランティア活動のメンバーを募った岡山県立総社高等学校1年生の光籏郁海さんと、その拡散に協力した岡山県立総社南高等学校3年生の田中康貴さんがスペシャルゲストとして参加しました。彼らの動きによって、総社市の高校生が延べ1000人以上集まり、復旧作業に大きな貢献をしたのです。また、夏休みを利用して「みんなのライオンカフェ」と名付けて週3日2時間ずつ、避難所で暮らす小中学生の学習支援や遊び相手として活動しました。
国境なき医師団日本の医師で外科医の菅村洋治さん、特定非営利法人 東北関東大震災支援隊本部 BOND&JUSTICE代表理事の大土雅宏さん、認定NPO法人フリー・ザ・チルドレン・ジャパン代表の中島早苗さん、そしてアルピニストの野口健さんの4名がパネリストとして登場。司会は公益財団法人 風に立つライオン基金の評議員の鎌田實と、寺岡のぞみさんが務めました。
さらに、平成30年7月豪雨で大きな被害を受けた岡山県総社市から、SNSでボランティア活動のメンバーを募った岡山県立総社高等学校1年生の光籏郁海さんと、その拡散に協力した岡山県立総社南高等学校3年生の田中康貴さんがスペシャルゲストとして参加しました。彼らの動きによって、総社市の高校生が延べ1000人以上集まり、復旧作業に大きな貢献をしたのです。また、夏休みを利用して「みんなのライオンカフェ」と名付けて週3日2時間ずつ、避難所で暮らす小中学生の学習支援や遊び相手として活動しました。
今回のテーマは「ボランティア活動における苦労や喜び」。
みなさん最初からボランティアという意識が高かったわけではなく、むしろ「高校生の頃には考えたこともなかった」とのこと。ただ、やってみると達成感があり、感謝されることが大きな喜びであること、それがモチベーションに繋がると語られました。
ボランティア活動の難しい点としてパネリストの皆さんが口を揃えたのは、相手のニーズを知ることの重要性。中でも野口健さんは「自分の正義が必ずしも社会の正義ではない」ことを理解することが大切と語られました。
総社市の高校生たちも今回の活動を応援してくれる人ばかりではなく、バッシングも受けたと言います。それでも最初に光籏さんがメールを送った片山聡一市長をはじめ、信頼できる大人たちと協力することで前向きに活動することができたそうです。
今回、会場に集った高校生たちにとっても、刺激的で勇気が沸くお話だったと思います。
シンポジウム後は1日目と同様にブースに分かれて発表が続けられました。
残念ながらブース発表に選ばれなかった学校はポスター発表での参加となりました。
昨年は気に入ったブースに投票券代わりの鉛筆を入れるという形でしたが、今回はご協賛くださった一般社団法人 日本ほめる達人協会様より「いいねシール」をご提供いただき、シールをより多くもらえた学校に「来場者最高投票賞」を贈りました。シールが増えていくという目に見える形は、発表への積極性を増すことにも繋がったと思います(さすが「ほめる達人」)。ありがとうございました。
みなさん最初からボランティアという意識が高かったわけではなく、むしろ「高校生の頃には考えたこともなかった」とのこと。ただ、やってみると達成感があり、感謝されることが大きな喜びであること、それがモチベーションに繋がると語られました。
ボランティア活動の難しい点としてパネリストの皆さんが口を揃えたのは、相手のニーズを知ることの重要性。中でも野口健さんは「自分の正義が必ずしも社会の正義ではない」ことを理解することが大切と語られました。
総社市の高校生たちも今回の活動を応援してくれる人ばかりではなく、バッシングも受けたと言います。それでも最初に光籏さんがメールを送った片山聡一市長をはじめ、信頼できる大人たちと協力することで前向きに活動することができたそうです。
今回、会場に集った高校生たちにとっても、刺激的で勇気が沸くお話だったと思います。
シンポジウム後は1日目と同様にブースに分かれて発表が続けられました。
残念ながらブース発表に選ばれなかった学校はポスター発表での参加となりました。
昨年は気に入ったブースに投票券代わりの鉛筆を入れるという形でしたが、今回はご協賛くださった一般社団法人 日本ほめる達人協会様より「いいねシール」をご提供いただき、シールをより多くもらえた学校に「来場者最高投票賞」を贈りました。シールが増えていくという目に見える形は、発表への積極性を増すことにも繋がったと思います(さすが「ほめる達人」)。ありがとうございました。
また、今年3回目を迎え、少しずつご協賛くださる企業や団体が増えてきました。大日本印刷様はさだまさしが長崎でチャリティーコンサートを行っていた頃から積極的にご支援くださっていますが、今年はSUPER HOTEL様と日本航空様がご協賛くださったことで、全国各地から集まる高校生たちの交通費や宿泊費といった、このイベントにとって大変重要なご支援をいただくことができました。もちろん、すべてを賄うことができたわけではありませんが、クラウドファンディングにご協力くださった皆様を含め、応援してくれる大人がたくさんいてくれるということが高校生たちにも伝わって、彼らのモチベーションにも繋がっていくと思います。ブースを出展してくださったおやつタウン様、國學院大學様、ほめる達人協会様、マイナビ進学様、日本移植学会様、共生の会様もそれぞれの方法で高校生たちを応援してくださいましたし、特別応援の国境なき医師団様はシンポジウムも含めて3年続けてご協力いただきました。上智大学様は大学内で「高校生ボランティア・アワード2018」開催に関する広報を積極的にしてくださり、同学のボランティアサークル「めぐこ」がブース出展とステージを使って、高校生にとっては目標になる大学生のボランティア活動を紹介してくださいました。
その一方で、風に立つライオン基金として懸案事項となっていた「ライオンカフェ」をホールの一角で実施しました。避難所の近くなどに開設し、被災地での情報収集や憩いの場としてお役に立てる場所を作ることが目的です。将来的には分断されたコミュニティを再構築するというところまでいければと思っておりますが、まずは試験的に会場内に設えてみました。来場された方々や高校生たちとコミュニケーションを取ることができ、まずは成功だったのではないかと思います。
どの学校も準備は長い時間かかったと思いますが、始まってみればあっという間の二日間でした。
午後3時までで発表大会は終了し、閉会式となりました。
テツandトモ賞、ももいろクローバーZ賞、若旦那賞、国境なき医師団賞、鎌田實賞、さだまさし賞、来場者最高投票賞の7賞が特別賞として授与されました。来場者最高投票賞は「ぐんま国際アカデミー中高等部 女子高生ヘアドネーション同好会」が受賞され、奇しくもさだまさし賞とのダブル受賞となりました。
さだまさしは総評として、
「こんなに頑張っている高校生がたくさんいることを忘れません。皆さんが蒔いた種があちこちで芽吹いて、みんなで手をつないだ時に大きな輪となり、日本は変わっていきます。日本はとても素晴らしい国になると思いました」
という言葉を贈り大団円……と思ったところで、ももいろクローバーZのリーダー百田夏菜子さんから「このままじゃ終われない」と、高校生たちともう少しだけ一緒に過ごしたいという提案が。
最後の最後に、ゲストによるパフォーマンスタイムとなりました。
高校生たちと一緒に歌い、踊り、会場全体がひとつになって、「高校生ボランティア・アワード2018」は大フィナーレを迎えました。
午後3時までで発表大会は終了し、閉会式となりました。
テツandトモ賞、ももいろクローバーZ賞、若旦那賞、国境なき医師団賞、鎌田實賞、さだまさし賞、来場者最高投票賞の7賞が特別賞として授与されました。来場者最高投票賞は「ぐんま国際アカデミー中高等部 女子高生ヘアドネーション同好会」が受賞され、奇しくもさだまさし賞とのダブル受賞となりました。
さだまさしは総評として、
「こんなに頑張っている高校生がたくさんいることを忘れません。皆さんが蒔いた種があちこちで芽吹いて、みんなで手をつないだ時に大きな輪となり、日本は変わっていきます。日本はとても素晴らしい国になると思いました」
という言葉を贈り大団円……と思ったところで、ももいろクローバーZのリーダー百田夏菜子さんから「このままじゃ終われない」と、高校生たちともう少しだけ一緒に過ごしたいという提案が。
最後の最後に、ゲストによるパフォーマンスタイムとなりました。
高校生たちと一緒に歌い、踊り、会場全体がひとつになって、「高校生ボランティア・アワード2018」は大フィナーレを迎えました。
最後になりましたが、今回参加してくださった全国の高等学校の先生・生徒の皆さん、ご来場者の皆さん、大会を支えてくださったご協賛各社・各団体の皆さん、クラウドファンディングにご協力くださった多くの皆さん、関係各位にこの場をお借りして改めて御礼申し上げます。
本当にありがとうございました。また来年、より大きな大会として開催できるように努力して参りますので、どうぞ引き続きのご支援をよろしくお願い申し上げます。
本当にありがとうございました。また来年、より大きな大会として開催できるように努力して参りますので、どうぞ引き続きのご支援をよろしくお願い申し上げます。