ライオンオブ・ザ・イヤー

風に立つライオン オブ・ザ・イヤー2024

贈賞式

開催日:2024年12月6日(金)
会 場:日本記者クラブ(東京・内幸町)

柴田紘一郎賞

【受賞者】
AMDA兵庫(あむだ ひょうご)

 

理事長・江口貴博。阪神淡路大震災の際にいただいた支援へのお礼として計画された「AMDAネパールこども病院」の医療技術支援を目的に、1998年2月1日に発足。兵庫県立子ども病院のメンバーを中心に、同年11月に完成したAMDAネパールこども病院の小児外科や形成外科、麻酔科の立ち上げに尽力。

2003年に小児病棟、2013年に周産期病棟を追加増築、2014年には患者家族棟の建設にも関わり、2015年のネパール大地震でも現地にスタッフを派遣した。のべ95万人の母子が病院を訪れ、6万5千人を超える赤ちゃんが誕生、ネパールの乳幼児死亡率は3分の1以下となり、今では地域になくてはならない病院となっている。2023年6月AMDAネパール支部やブトワール市長らの訪日をきっかけに、AMDAネパール医療大学(仮称)の発足に向けて新たな歩みを始めた。

国内においては、東日本大震災で岩手県釜石市と大槌町での緊急医療支援、宮城県雄勝町での仮設住宅慰問活動を行い、その後も西日本豪雨、熊本地震、能登半島地震など、多くの被災地で阪神淡路大震災のお礼の気持ちを届ける活動を継続している。

【江口氏コメント】
小学校6年生の頃からさださんのファンで、ファースト・アルバムの『帰去来』に入っている「第三病棟」を聴いて以来、将来こういう子どもを救わなければいけないと思って、さださんのCDやトークを聞きながら受験勉強を頑張って医者になりました。そして、さださんのボランティア精神を追い掛けてここまで来ました。この賞は、これからの医療支援に繋げるための叱咤激励だと思っていますので、これを糧に今後も頑張っていきたいと思います。
(AMDA兵庫代表・江口貴博氏)

正賞と副賞

■正賞:グランドセイコー SBGE279
 裏面刻印:LION of The Year 2024 柴田紘一郎賞 AMDA兵庫

■副賞:200万円

鎌田實賞

【受賞者】
チームふじさん

代表・藤野龍夫、副代表・田中康雄。2017年4月、団体として活動開始。

主要メンバーにシニアの技術者が多く、水害に遭ったエアコン、エコキュート等の家電製品の修復、刈り払い機、耕運機等のエンジン等の復活、高所作業車を操って屋根上の作業、重機を操って倒壊家屋からの貴重品や車の救出、地震で塞がった道路の啓開、大工作業、電気作業、水道復旧作業等々、災害時の復旧作業をする技術系災害ボランティア団体。

「できる時に。できる所で、できる事をする」というチームスローガンを掲げ、被災地に拠点を構え、被災住民に寄り添い、連携しながらの活動により長年国内の災害復旧に貢献している。

2024年元日に発生した能登半島地震では1月2日から出動し、翌3日から11月10日時点で活動日数309日、活動参加者延べ2762人、活動件数882件。珠洲市に拠点を構え、珠洲市社会福祉協議会と連携して活動を継続中。

【藤野氏コメント】
この一年を振り返りますと、1月2日から能登に入って本日も仲間が活動してくれていますが335日、延べ人数で言うと2943人が活動してくれています。浸水にあったエアコンや冷蔵庫などの家電製品を使えない物として処分されている方が多いですが、8割以上は直ります。我々のようにリタイアした技術者が直していきますので、それを広めていきたいと思っています。この栄誉ある賞は、今後のそういう活動へのエールだと思っています。そして、鎌田先生の功績に一歩でも近づけるように頑張って行きます。
(チームふじさん代表・藤野龍雄氏)

正賞と副賞

■正賞:グランドセイコー SBGE279
 裏面刻印:LION of The Year 2023 鎌田實賞 チームふじさん

■副賞:200万円

総評

総評

「昨年、鎌田實賞を受賞した守上先生が立ち上げたKISA2隊が、休眠預金を活用する事業として選ばれた。もしかすると、この賞もそれに一役買ったかも知れない。ちょっとずつですけど、いろいろな人の背中を押していけたらなと思います。来年ライオン基金が10周年ということですから、もうひと頑張りしないといけないですね」と鎌田先生。

「僕らは簡単にホスピタリティという言葉を使いますけど、誰かのためにという気持ちは誰にでもあるんですよね。でも、それを行動に移すのはとても大変。僕らが一番感動するのは心の部分です。リタイアした人々に大きな勇気を与えてくれる、こういう方々を知っていただく契機になることも、この賞の大きな意味だと思います」とさだまさしが最後に締めくくりました。