「生きた証」回顧録第一巻

ご紹介が遅くなりましたが、岩手県大槌町「生きた証プロジェクト」の回顧録が出来上がりました。津波の犠牲者を追悼し、未来のために災害記録の継承をすることを目的として2014年から3年に亘って聞き取り調査が行われ、七回忌法要に併せて第一巻が製本化されました。
同プロジェクトの実行委員長である吉祥寺の髙橋英悟住職が、先月末に私共にお届けくださいました。

ご遺族への聞き取り調査は想像以上に困難だったようですが、髙橋住職を中心とした関係者の皆さんの懸命なご努力が実を結びました。
見開きに一人ずつ、どんな人生を歩んでこられたか、どんな人柄だったのか、震災時にどこにいて、どんな状況で被災されたのか、そういった事柄が丁寧に記載され、財団の職員の中には思わず嗚咽する者もいました。

544名の「生きた証」が収められた本は辞書のような厚さで、物理的な重さ以上の重量感を感じました。
ご自身も親族を亡くされたご遺族の方も聞き取り調査に協力されていて、調査をする中で、「一緒に泣くことで少しずつ心が軽くなった」というエピソードなどを伺うと、こういう形での悲しみの乗り越え方もあるのだ、と改めてこのプロジェクトの意義を感じました。
今後も400名以上の聞き取を続けていく予定ということですので、財団として引き続きサポートをさせていただくつもりです。

なお、「生きた証」は入手可能だそうです。
ご希望の方は町役場にご連絡いただき、所定の振込用紙にてお申し込みください。

〒028-1192
岩手県上閉伊郡大槌町上町1番3号
大槌町役場 震災伝承推進室
TEL:0193-27-8168(内線420)
室長 北田竹美 
takemi.k@town.otsuchi.iwate.jp